健康 薬膳

2000年もの歴史を誇る薬膳が健康に貢献する理由

薬膳と聞くと、健康に良い食べ物というイメージを持たれるでしょう。
しかし具体的にどのようなものを薬膳というのか、きちんと理解されている方はわずかです。

 

薬膳とは、中国の伝統医学である中国医薬学の理論が基礎となって発達してきました。
そして今日でも脈々と受け継がれているものです。

 

正式名称としては、「中医栄養薬膳学」と呼びます。
すなわち薬膳は学問の1つであり、中華料理やイタリア料理のような料理の一種とは異なるのです。

 

薬膳の歴史は紀元前2000年にさかのぼります。
先人たちが築き上げてきた経験から生み出されたものです。
そして薬膳には自然と人間の営みとを結ぶ、沢山の知恵が蓄積されています。

 

薬膳は身体の声を聞くことが基本となります。
疲労や寝不足、食欲不振などといったことを自分の身体に問いかけながら、その声に耳を傾けます。
その次に気候や天気などによって、体調が左右されることを理解することが必要です。

 

薬膳では人それぞれの体調や体質、季節や天候に注意し、その結果導き出される食材と調理法を決めます。
実際にはそれほど難しく考えることではありません。
自分の身体を健康にするためのセルフメニューを作るということです。

 

薬膳という言葉ができる前までは、食べ物で病気の予防をしたり、健康な身体を保つことを「食養」と呼びました。
また食で病気の回復を促したり疾病予防の補助に役立つ、「食療」という言葉もありました。
薬膳という言葉が知られるようになってきたのは、1980年代になってからのことと言われています。

 

最近では、世界各国で薬物の科学的な根拠が詳しく解明され始めています。
日本でもアレルギー性疾患への対策として、薬膳を利用する様になりました。

 

今後さらに研究が進み、現代栄養学との連携や調和が期待されます。
そして一般の食生活にも薬膳が深く根付いていくことでしょう。